ぜ~んぶキノコキノコ炒め2007年10月19-21の2泊3日の旅。香港からドラゴンエアー利用で福建省は福州へ飛び、福州火車站から南平までは川幅の広い?江を進行方向左手に見、南平からは建渓を右手に、その後陽渓沿いに北方へひた走る。車窓からの眺めは行けども行けども連なる山と川幅の広い河である。普通車両内の雰囲気というと、座席は2人席と3人席が向かい合う形で設定されているのですがとにかく狭い、ヒマワリやカボチャの種、揚げパン、果物、カップヌードルなどを食べている乗客のマナーが悪い、聞きなれない地方の方言が飛び交い声が大きい、壁には時より小さなゴキブリが走り去る、そんな環境であった。約5時間45分揺られようやく武夷山火車站に到着。

サボテン炒め香港から来た私にとって武夷山の外気はとても冷たかった。ホテルをチェックインしてから町中を散策してみることにした。屋台が数件を軒を連ねており覘いてみることにした。山が多いせいかたくさんの種類のキノコや野菜が並べられていた。中には日本では見たことがない珍しいキノコもあった。屋台の後には必ず食堂があり具を選んだ後そこで食べるという仕組みだ。食堂のレジ裏の棚には瓶詰めされた蛇酒が数種売られている。私はピリ辛風ミックスキノコ炒めとサボテン炒めの2品を頼んだ。ピリ辛風ミックスキノコ炒めは、香りといい歯ごたえといいとてもオイシイ一品であった。
一方サボテンの方は多少の青臭さがあったが、滑りの触感とともに新鮮な味わいであった。

武夷山茶葉研究所翌朝、武夷山市茶葉研究所を訪ねた。ここで武夷岩茶を楽しみ又購入する為だ。ホテルが連なる商店街には武夷岩茶を売る店はうなるほどあり、その光景がなお更、その場での買う気を失わせた。この研究所を知ったのは文春文庫PLUSから出版されている『岩茶のちから』左能典代著という書物からで、この本を読んだ後3ヶ月後には訪れていたという経緯である。中国茶はゴマンとあるがなぜ“岩茶”か?というところがこの本のミソである。「武夷岩茶」は英語ではWuishan Rock-essence Teaと記され、英語表記の場合その意味を明確に表していることがわかる。普通、茶は土で栽培されるが岩茶は武夷山の岩肌に深く根をはり、いろんな動植物と共生しながら生育する生産量の少ない、中国でも大変珍しいウーロン茶。岩の養分と朝の光と霧と山の水だけで生きている。

工夫茶聞くところによると武夷岩茶は800種くらいあるそうで、私は香港や日本ではなかなか手に入らないであろうと推測した種類を中心に選び、各50㌘束にしていただき17種類を購入した。例えば“金柳条”、“奇種”、“金辺蘭”、“?北水仙”、“白芽奇蘭”、“105”、“204”、“304”、“金鎖匙”、“半天腰”、“黄金桂”。自宅にいる時はゆっくりと工夫茶の作法で香りや色や味を楽しむことが習慣になっている。