八重山諸島とは石垣島、竹富島、小浜島、黒島、新城島、西表島、波照間島そして与那国島の八つの島を指します。
今回の旅では石垣島、竹富島そして西表島を訪れました。ここでは西表島でエコツアー(自然観察)に参加したときのことをご紹介致します。選択したコースはカヌーでマングローブが生い茂るマーレ川を遡上し、途中ジャングルを散策しながらピナイサーラの滝まで到達するというものです。

まず初めに、カヌーを漕ぐ為に必要なパドルの扱い方の講義を受けます。各自ガイドさんから注意を受けながら練習を行います。練習終了後パドル持参でマーレ川のカヌー係留所までジャングルの中の小道を歩きます。その間、出会った生物はミナミトビハゼの群れ、サキシマカナヘビ、ジャコでした。なかでもジャコがねずみ色の泥で作った沢山ある大小の山(巣)はジャコ版の蟻塚といった感じでとても印象的な光景でした。カヤックに無事乗込みゆっくりとパドルを漕ぎ始めて数分、その操作に慣れ、辺りの様子を観察できるようになりました。

一面マングローブ林が生い茂る中、その奥の木々の中に島バナナやアダンの実がひょっこり顔を覗かせていたのが新鮮な発見でした。

ここでマングローブについて・・・西表島はオヒルギ、メヒルギ、ヤエヤマヒルギという主に3つの種類のマングローブ林で形成されています。マングローブの落ち葉は、そのまま堆積して川底で土にかえり、豊富なプランクトンを有する干潟を形成します。干潟にはオカヤドカリ、シオマネキなどが育ち、左のハサミが異常に大きいのが特徴水鳥たちの餌場となっているようです。満潮時には複雑に絡み張り出したマングローブの根に稚魚が餌を求めて集まり、やがて成魚となって大海へと泳ぎ出します。干潟を群生するマングローブは生命の営みを育んでいることがわかります。                                            出展:竹富町ホームページ

いよいよカヤックを下船、ピナイサーラの滝が一望できる滝つぼを目指して再びジャングルを歩きます。その間出会った植物は、大小のサキシマスオウノキの群生、ヒカゲヘゴ、食わずイモ、おおたにわたり等でした。なかでもおおたにわたりの新芽は食べれ、新芽のおひたしやアダンの実とのオイスター炒めが結構いけます。“板根”という巨大な岩が切り立つ渓流が見えたので下方を覗きこむと、苔むした岩がたくさん連なっている。耳を澄ますと滝の音が聞こえてきた。

シオマネキ ピナイサーラの滝は、鬱蒼とした森の奥に聳える断崖から落ちる一筋の滝で落差は約55b。ここの素晴しいところは、滝壺で泳げること、滝の水を思う存分飲めること、滝を全身で浴びれることです。落差55bの水圧を体感できる場所まで到達するには、ヌメヌメした大きな岩場をいくつもくぐり抜けねばならず、かなりのリスクを伴います。万が一足を滑べらせたら折り重なる岩に叩きつけられながらどこか身体が停止する場所まで降下して大怪我をするでしょう。滝浴びの参加は希望者のみで、もちろんベテランガイドに付き添われてのものですが、それでも道中あまりの危険さに断念する方もいました。私の場合やはり、延々続くぬめぬめ岩での移動の恐怖感、近づくにつれだんだん威力を増す滝しぶきの重圧が、激しく身体へ圧し掛かり、その都度移動を滞らせるので、自分の意志が叩き崩されそうになりました。しかしながら都度、冷静に努め、一歩一歩着実に岩を這いずるかのように進んだことで、到達することができました。滝を浴びた感想ですが、55bからの水圧はかなり身体にこたえます。これほどまでに痛みを感じる滝は生まれて初めて経験しました。因みに私のプロフィール欄世界散策の中の散策番外編に記載してありますが、この55bという落差、世界の滝と比較しても結構落差が高いことが判ると思います。